- お名前田添 優介さん(たぞえ ゆうすけ)
- 年代30代
- 移住した年2023年
元々鹿児島市内に住んでいましたが、次女が生まれるタイミングで、妻の出身地である天城町に移住しました。子育て支援が充実していること、孫をかわいがってくれる義両親がいることも大きな理由でした。数年前から独立を考えていたので、移住のタイミングで起業を決めました。 前職では飲食店の統括・社員の教育を担当しつつ、日本各地の様々な料理店で料理の腕を磨きました。イタリアのワイナリーを回って仕入れを担当していたこともあります。そんな経験と「島だったら珍しい料理で勝負したい」という気持ちからイタリアンのお店に決めました。島で難しいといわれている専門店をしてみたかったのもありますね。島の料理屋さんは優しくて、みんなの意見を取り入れて豊富なメニューを置いています。ですが、私は特化した料理で勝負した方が島の発展につながると思ったんです。特化したものがないと他の特化したものが入ってきにくい。イタリアンに限らず、新しい専門店が増えると嬉しいです。 島だから...ではなくて、島なのにこんな料理も食べられるのねとなってほしいです。
2023年8月4日(店のオープン)
物流と島口(島の方言)です。店のオープンの時期に台風で10日以上船が停まったときがあって、食料が無くて困りました。作れるものは自分で作って、足りないものは島内のパン屋やイタリアンのお店に行って分けてもらいました。そのときはぎりぎり航空便で送ってもらって間に合いましたが、現在在庫を抱える倉庫はないので、1週間も船が停まってしまうとメニューの提供が難しいです。輸送コストも高いので、島の食材を使ったり工夫をして、なるべくリーズナブルに提供できるように努めています。ご年配の方だと島口で話されることが多いので、はじめは全然分かりませんでした。分からないときはその都度聞いて覚えています。
お客さんが料理に満足してくれて、家族や友だちを連れてきてくれることが嬉しいです。最初に友達と来ていた方が、次にお母さんを連れてきてくれて、その次はお子さんも連れてきてくれたりして。嬉しかったですね。これまでイタリアンにあまり触れる機会がなかった方がおいしいと喜んでくれるとオープンして良かったと思います。「島にお店を開いてくれてありがとう」という声も励みになっています。


現在の店舗はレストランとして残して、世界中の料理をセレクトして販売するアンテナショップを作りたいですね。島ではあまり見かけないおもしろいものが並ぶお店になったら良いなと思います。イタリアンに限らず、料理をチルドにして提供できると食卓が華やかになるかもしれません。
UIターン起業家支援補助、ウェルカムあまぎ引越し費用補助金
